2009年11月15日日曜日

オバマ氏が小浜市に向けた笑顔

福井県小浜市は、米国のオバマ大統領と音が同じことから
「オバマ氏を勝手に応援する会」などを立ち上げて、
町を挙げてオバマ氏の応援に取り組んできました。

オバマガールズ(?)がフラダンスを踊り、
およそ米国大統領と縁の無さそうな町の老人たちが
法被姿でオバマ氏を応援している様子は
海外のマスコミからも取り上げられました。

一方で、日本国内ではそうした小浜市の活動を
恥ずかしいものとする意見が目立ったと思います。

小浜市が叩かれた要因は、
日本の小さな地方都市が、町おこしのために
縁もゆかりも無い米国大統領を応援すると行為を
浅ましいと捉える人がいたこと、
応援スタイルが非常に手作り感漂うもので、
それらが世界的メディアに取り扱われることを
恥ずかしいと捉える人が居たからだと思います。

いかにも、平和ボケの典型例であると
思った方も多いでしょう。


しかし、どうでしょう
もし自分がオバマ氏と同じ立場だったらと
想像したならば。

例えば、あなたが佐藤さんだとします。
ケニアにある名も無き「サトウ市」が
よくは分からないけど自分を笑顔で応援してくれている。
よくは分からないけど、マサイ族のお祭り形式で
自分を応援してくれていると。

たしかによくは分からないんだけど、
自分に好感を持って応援してくれている人たちに
悪い気はしないものだと思います。


では、第三者の目から見たらどうでしょう。
他の先進国でも、よく変な団体が
面白い意味で、馬鹿な行動をしている様子は
TVなどで流されていますよね。

それを見て、
あ、ドイツは馬鹿だなぁ〜とか、台湾は馬鹿だなぁ〜と思う。
だけど、ここでいう馬鹿というのは蔑みの馬鹿ではなくて、
面白い馬鹿な奴が居る、という好意によるものかと思います。

世の中、面白い意味で馬鹿なことをやれるのは
平和で豊かな先進国だけです。
それは、本来とても名誉な事だと思います。

どっきりカメラのような番組はいろんな国で制作されていますが
オランダやカナダのどっきりカメラはあるとしても、
アフガニスタンやイラクで制作されたどっきりカメラなんて
私は見た事がありません。

銃や武器を日常的に携帯しているような人々がいる国で
どっきりカメラを制作したならば、
即座に不測の事態が発生してしまう可能性があるからです。


我々は平和な日本に暮らしています。
平和ボケの国、日本では馬鹿なことをやれる。
馬鹿なことをやって、笑って暮らしていける。

こんな素晴らしいことが他にあるでしょうか。
こんな素晴らしい国に生まれ、暮らしていけることを
素直に喜ぶべきではないでしょうか。

小浜市が、ちょっとお馬鹿な理由でオバマ氏を応援しました。
オバマ氏は東京の演説で、笑顔でそのことに感謝しました。
作り笑いではなく、親しい友人に向ける笑顔で。

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